簡単安城市 マンション解説ガイド
受賞者の一人は、東京都下の立川支店の〈地場法人担当〉だが、彼はうまく法人オーナーの協力をえて、本来の担当業務ではない消費者ローンも六四一件を獲得している。
彼は〈新規先〔企業〕で貸金セールスに成功したような先には、必ずオーナーの協力を得て従業員全員にカードローン、マイカープランを売り込みました〉という。
そして、〈貸金セールスに成功した〉ある法人のオーナーとのかかわりを語っ、『すその」(八七年九月号)の「プロジェクトRは私たち一人ひとりが主役です!」という企画は、〈リテイルマーケットを基盤に活動〉して好成績をあげている九人のインタビューを掲載している。
埼玉県の大宮支店の行員は、〈消費者ローン一五三一件獲得〉のノウハウを語っている。
彼の場合も〈アペートローンの屑代り〉を突破口にしている。
オーナーを獲得すれば、〈そのマンションに住んでいる人々にとなりからとなりへと、効率的に工作ができる可能性が高い〉というわけだ。
〈ここ〔肩代わり工作〕で大切なのは、オーナーなり世帯主が、本当に欲しているニーズは何なのかをしっかり把むことです。
相続対策を狙いとしているのか、遊休資産の有効的な活用を狙っているのか、という具合に。
そこで、たとえば資産運用の一つとしてアパートを経営しているような場合、お客様が現在その経営に本来の利益実感を感じているのか、いないのか。
つまりあまりもうかっていないと感じいっている。
〈私にはアパートローンの肩代りで成功した例があります。
某信用金庫から借入をしているオーナーがいらっしゃいまして、かなり金利に割高感を持っておられたので、足しげく通い、肩代りの工作をしました。
当行の条件提示には満足なのですが、当初アパートを建てた時に融資してくれた義理があるといって、最後の一歩はなかなか決断をくだしてもらえない状況にありました。
しかし、そこであきらめず、上席に随行するなど手を変え品を変えて工作していましたところ、先方信金の支店長が転勤したという情報を得まして、今がチャンスと話を進め、全額肩代りに成功しました〉彼は、このように〈義理〉も人情もぬぐい捨てたく貸金セールス〉のため、〈法人オーナーの所有する遊休不動産の有効活用〉などの〈長期貸出につながる情報はないかということを考えて動いています〉としているのなら、何が原因でそう思っているのか、というように次第次第にニーズを考えていくことが必要である。
こうして、もっと儲かる方法として〈アパートローンの肩代り〉などを成功させるわけだ。
この場合オーナーの獲得が中心で、その土地やマネーを活用した投機的ニーズを引き出すことが中核になって東京都目黒区の祐天寺支店の〈個人定期二○億四四○○万円獲得〉という行員の場合は、もろに土地と不動産がらみとなっている。
彼は〈地権者対策〉つまり土地所有者対策が担当業務で、支店の取引先一○件をピックアップして工作。
彼は、〈預貸金のネタとなる土地を動かす可能性が高いのは、やはり大口地権者だ〉〈大口地権者になればなるほど、土地の有効利用をと、考えていらっしゃいます〉といっている。
土地こそ預貸金を生む〈ネタ〉、マネーがなる木というわけだ。
その〈ネタ〉の〈有効利用〉からかかわり、不動産業者とも連携している。
彼は、そのノウハウをつぎのように語っている。
〈その〔土地有効利用の〕プランニングへのアドバイスがまず何より大切です。
当店にも懇意にしている不動産業者が何件かありますが、まず、自分自身がその不動産業者に負けないくらいの税務や不動産についての知識を装備していることが肝要です。
いきなり不動産業者に持ち込むと、こちらの思惑とは離れて案件がひとり歩きをしてしまうので困る。
だから、とりあえず銀行に相談をと多くのお客様が思っておられます。
そこで私は、売りたい、買いたい、建てたい、などという情報に接した場合、即日、支店長席に一緒に訪問してもらうことにしています。
まず、お客様に安心感を与えることができるというのが一つ。
また、他行はもちろんのこと、不動産業者も含めてこの話を他に持ちかけないようにしてもらうためです。
いわば、本件は当行を窓口としておまかせくださいという姿勢を示すわけです。
そして、あとは私もできる範囲で詳細をまとめていくと同時に、当店が懇意にしている不動産業者につないでいきながら、少しずつお客様のニーズを実現させていくわけです〉土地の売買にかかわれば、売り手からはマネーの預入があり、買い手には融資ができ、往復で稼げる。
まさに土地はマネーを生む〈ネタ〉であり、銀行が土地投機の〈窓口〉にさえなっている。
彼は、〈情報の蓄積があってこその成果ですが、今ある有効情報だけでも一二件で一二○億円ほどのものがありますので、今年の私の預金目標の目途はすでについています〉といっている。
これらのほかも、〈近隣の不動産業者に聞いて回り、今後動きの出そうなところの情報も併せて入手する〉などといったものである。
行員たちは、いかにも〈お客様のニーズ〉に応えるかのようにいっている。
だが、F銀行の収益第一主義の〈ニーズ〉の喚覚にしたがって、儲けを生む〈ネタ〉の土地をかぎまわり、土地投機の〈窓口〉になっている。
F銀行と取引のある設計事務所のある社長は、「銀行がその地域の企業と接しているから、銀行情報が一番早い」という。
彼は社名を明らかにしないという条件をつけて、つぎのように指摘した。
「銀行は、このくらいの土地で何ができるかという、はじめの開発企画の段階からかかわっていますよ。
銀行が、設計事務所に仕事を紹介してきますし、客の方も融資してくれる銀行を紹介してほしいという。
銀行は『うちが金を貸しますから、施工はここにしてください」なんていいます。
一般的に、設計事務所は中立、公正にみられていて信頼があるから、建設会社も設計事務所を前に立てた方が仕事がやりやすい。
銀行や建設会社は、ダミーみたいな設計事務所を使ってますよ。
大半の設計事務所がそうです」事例にあるく肩代り〉という言葉は、なにか苦労や援助の肩代わりでもするかのように聞こえる。
だが、すでに他行や金融機関から借りている住宅ローンなどを解約させ、自行に横取りすることにほかならない。
さきにみた、ある銀行の〈商売敵のライバル店を潰せ!生き残りはライバルを食うことにつきる〉という「他行征服マニアル」を地でいくものだ。
F銀行をはじめ大銀行の都市銀行は、地域の中小企業金融を担ってきた相互銀行、信用金庫、信用組合といった、中小金融機関に襲いかかっている。
中小金融機関のなかでも、信用組合は、小規模の零細企業が協同組合原則に立って相互扶助を目的とする組織で、当然、組合員である零細企業を取引の中心にしている。
東京都内の信用組合で構成される東京都信用組合協会を訪ねると、篠原和彦常務理事は、「肩代わりは汚ないと思うが、法的にいけないとはいえない」と、都銀攻勢に困惑していた。
理事会議を開くと、理事のあいだから「都銀の攻勢には耐えられないよ」という悲鳴がでて、よく話題になるという。
篠原常務はいう。
「私どもは、昔から地縁、人縁を基礎としていますが、早い話が、組合員も二世、三世に世代代わりしています。
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